給食室より

2021年11月の記事一覧

味に変化を

*11月29日(月)の給食*

・ごはん

・牛乳

・魚の韓国風てり焼き

・根菜ごまキムチ汁

・こまつナムル

 

 週明け月曜の給食は、香味野菜が効いた韓国料理風でした。

 日本の隣の国韓国は、お米が主食で箸を使って食べ、主な

主菜は肉ですが、作物の採れない冬があるので、漬物を

作って保存する文化があるところ等、似ているところが

多いです。

 今日の給食も、和食がベースですが、あるものを足すと

あっという間に韓国風になります。

まずは、お魚。和食の照り焼きのたれにコチュジャンと

おろし生姜を加えて焼きました。冬の魚「さば」も

脂がのっておいしい季節になりましたね。

次は汁物。かつおだしにとん汁の具材をそろえて

みそ汁を作り、そこにキムチ漬けと練りごまを加えて

作りました。寒くなってきたので、辛い物を食べると

からだの中から温まりますね。それに、練りごまは

少量でも栄養がたくさん摂れる食べ物です。日常的に

和え物やみそ汁に入れて食べると健康的ですね。

最後に和え物です。いつものごま和え(しょうゆと

砂糖とすりごまで味をつける)に、ごま油と刻んだ

にんにく・生姜を加えたらナムルになります。食欲が

落ちていても、野菜は食べた方がよい食品です。

香りのよい香味野菜を上手に使って、野菜を食べま

しょう!

みどりパン

*11月26日(金)の給食*

・豆腐ラーメン

 (中華めん)

・牛乳

・中華だいこん

・小松菜蒸しパン

 

 今日は、さいたま市岩槻区発祥のピリ辛しょうゆ味の

「豆腐ラーメン」を軸にメニューを決めました。副菜に

使った小松菜も、岩槻地区でたくさん作っている野菜の

1つです。

 蒸し上がっても鮮やかな緑色の蒸しパンに、子どもたちは

どんな反応を示すだろうかとどきどきしながら、教室へ

足を運びました。この蒸しパンは、ハムとチーズが入った

おかず蒸しパンなので、甘くないというのも意表をついた

ことだったかもしれません。この緑色の、初めて見るような

食べ物が配膳の時から気になる子、気に留めずいつも通り

の子。先生の熱心な声掛けで食べ始めたけれど完食には

至らない子、食べてみたら完食できた子、いろいろな

様子が見られました。

 食を通して挑戦する気持ちが育つようにと、日頃から

考えています。ご家庭でも、好きなものだけではなく、

あまり好まないけれどからだによい食べ物は、積極的に

食卓にあげてほしいと思っています。

 今、子どもたちは成長期です。絶好のチャンスなんです!

からだによい食べ物を経験的に記憶に残し、大人になっても

毎日元気に過ごしてほしいですよね。

お魚定食

*11月25日(木)の給食*

・ごはん

・牛乳

・さんまのかば焼き

・手作りつみれ汁

・おかか和え

 

 今日は、主菜(メインのおかず)に秋刀魚(さんま)、

副菜(足りない栄養を補うおかず)の汁物に鰯(いわし)、

和え物にかつお節と、海の幸をたくさん使った給食でした。

 一般的に、子どもは魚より肉が好きなイメージですが、

しょうゆと砂糖を主体に作ったたれは馴染みやすい味なので、

魚もばくばくばくっと食べる様子が見られます。

 今日は青魚が多いので、脂質の割合が高くなっています。

魚の脂は、肉の脂に比べると体内でエネルギーに変換され

やすいので、たまりにくいです。つまり、魚は肥満になり

にくい脂の割合が多いので、魚の方が肉よりからだによい、

と言われるのです。

 かば焼き、フライ、煮付け、刺身、つみれなどの練り製品、

いろいろな魚料理を食べましょう!

さいたまたっぷり

*11月24日(水)の給食*

・ソフトフランスパン

 【はちみつ】

・牛乳

・彩の国シチュー

・発芽ビーンズサラダ

 

 今日のシチューは、どんな食材が入っていると思いますか?

彩の国→埼玉県→埼玉県の特産物、と想像はついても、

どんな食材が入っているかは分からない方が多いかも

しれませんね。

 11月に出荷される埼玉県の農作物は、代表的なものを

挙げると、さつま芋、里芋、小松菜、ブロッコリー、人参、

ほうれん草、かぶ、きゅうり、長ねぎがあります。

その中で、さつま芋、ブロッコリー、人参、かぶを使って

シチューにしました。

 かぶは、葉ごと使います。大根やかぶなどの根っこの

部分は「淡色野菜」に分類され、葉は「緑黄色野菜」に

分類されます。緑黄色野菜の葉は、ビタミンやミネラル

だけではなく、食物繊維も豊富に含まれています。根の

部分と比べると、10倍近く多く含まれる栄養素もあります。

新鮮な大根やかぶが手に入ったら、ぜひ葉ごと調理して

いただきましょう!

やわらかバーグ

*11月22日(月)の給食*

・ごはん

・牛乳

・手作りヘルシーバーグ

・ジャーマンポテト

・野菜スープ

 

 今日は、手ごねハンバーグを児童生徒に届けることが

できました。同じ大きさになるように重さを計り、等分して

成形していきます。

焼く前に真ん中をくぼませると火の通りが早くなり、

焼き上がると平らに仕上がっています。ご存知ですか?

今日はみじん切りにした玉ねぎも炒めてから加えたので、

ハンバーグの焼き上がる時間が短くなりました。

 主菜のハンバーグにも副菜のジャーマンポテトにも

肉が入っているので、野菜スープはホタテ貝柱を入れて

だしにしました。一食の中で、いろいろなうま味が

味わえると、からだも舌も喜びそうですね。

 

遊び心

*11月19日(金)の給食*

・ごはん

・牛乳

・肉豆腐

・ツナみそサラダ

・アップルパイ

 

 今日の主菜(メインのおかず)は豆腐料理です。

使用食材は、豆腐、豚小間肉、しらたき、人参、長ねぎ、

えのきたけと種類は少ないですが、一つずつの食材を

たっぷりと使って作っています。

  口直しの一品に、旬の果物のりんごを煮詰め、市販の

パイシートにのせて焼いたアップルパイを作りました。

フォークで飾り模様をつけてくれたり、斜めがけのパイ生地が

ねじってあるものや何もないオープンバージョンもありました。

調理員さんは、教室で食缶のふたを開けた時、子どもたちが

喜ぶ顔を想像して作っています。アップルパイだけではなく、

ごはんも肉豆腐もツナみそサラダも。

 調理員さん、ご家庭で食事の準備をしてくださるみなさん、

いつもほんとうにありがとうございます☆

 

葉物野菜を食べる

*11月18日(木)の給食*

・しゃくし菜チャーハン

・牛乳

・ねぎみそ餃子

・青菜ときのこのスープ

・みかん

 

  昨日は根菜がたっぷりの給食でしたが、今日は葉物野菜が

たっぷりの給食です。

 ごはんには、埼玉県秩父地方の特産品の「しゃくし菜」漬けが

刻んで入っています。具が混ざったごはんが苦手な人もいますが、

混ざったごはんが得意なお子さんには、このように野菜を

たくさん刻んだ炒飯やピラフ、炊き込みご飯などを主食にし、

野菜をとるのもよいですね。

 スープには、きのこが3種類と小松菜がたっぷりと入って

います。冷めにくくするためと食べやすくするために、

とろみをしっかりとつけました。根菜と葉物野菜を比べると、

葉物野菜を噛みちぎる方が難しいと思います。このように、

片栗粉などでとろみをつけて食べやすくするのも、工夫の

1つですね。

また、スープのだしは、鶏肉の骨(ガラ)と野菜芯などを

使い、調理員さんにとってもらいました。思わず続けて

飲みたくなるやさしいおいしさのスープ。野菜そのものが

苦手でも、スープに溶けだした野菜の栄養は摂取できている

かもしれませんね!

 

いりどり

*11月17日(水)の給食*

・ごはん

・牛乳

・ひじき入り卵焼き

・いりどり

・和風サラダ

 

 「いりどり」は、鶏肉や根菜を使った煮物です。

芋類が入っていないことが特徴的ですが、切り方を

乱切りでそろえてもらい、回転釜でやわらかく煮て

もらいました。回転釜は、圧力鍋のように短時間で

やわらかく煮込める調理機器です。形がきれいで、

味のしみた煮物に仕上がりました。

 給食のサラダや和え物は、一度ゆでた野菜や海藻で

作っていることをご存知ですか?胡瓜やキャベツや

大根もです。熱によって損失するビタミンもありますが、

余分な水分が抜けて味しみがよくなったり、量が減る

のでたくさん食べることができるなどの良い点も

あります。

ご家庭でも、何種類かのゆで野菜を小分けにしておくと、

和え物やサラダがさっと作れますよ。

さあ、今夜の夕飯は何にします?

栄養価を意識する

*11月16日(火)の給食*

・五目とじうどん

  (地粉うどん)

・牛乳

・だいずと木の実の甘辛揚げ

・即席漬け

 

 今日は、具だくさんのあったか卵とじうどんでした。

 うどんの具に、たっぷりと入っているわかめは鳴門(徳島県)のわかめです。

海産物コーナーを覗くと、韓国産のわかめやひじきも並んでいます。

給食では、安全だと考えられる国産のものを使うようにしているので、

予算と相談しながら日本で育てられたものを提供しています。

私が皆さんに国産を勧めるもう一つの理由は、栄養価が高いことです。

同じひじき10gを食べるなら、よりミネラルなどの栄養が

たくさんある(栄養価が高い)ひじきを食べる方が、お得です。

例えば、国産わかめを1口がんばって食べることができれば、

韓国産わかめを3口食べられたのと同じ栄養を得られるということです。

 お子さんが苦手なものほど、よい品質の食材で作るのも

からだによいこと作戦の一つになりますよ。

 

つみっこ

*11月12日(金)の給食*

・ごはん

・牛乳

・魚のねぎみそ焼き

・切干大根の含め煮

・つみっこ

 

 「“つみっこ”ってどんな料理?」給食開始時刻早々に、

私に尋ねてきた生徒がいました。狙いどおりでうれしく

なりました。

 今月は、〈彩の国ふるさと学校給食月間〉なので、

埼玉県でたくさん作っている農産物を使った料理や、

郷土料理を給食メニューにしています。今日の「つみっこ」

もその一つで、埼玉県北部の料理、いわゆる「すいとん」

です。

埼玉県は、小麦粉の生産量が多いことはご存知ですか?

今日のつみっこも小麦粉をつまんで作る団子のことですし、

月に1回ほどのうどん麺は「地粉」、埼玉県産小麦粉で

作られています。小麦粉大好き県民の子どもたち、

大根や蓮根やほうれん草で具だくさんの「つみっこ」を

たくさん食べてきてくれました。汁物の野菜なら食べる、

炒め物なら食べる、きゅうりなら食べる、というように

〇〇なら食べるを足掛かりに、食べられるものが増える

ように広げていきましょう。特に、野菜やきのこは、

食べられる種類が多いほど、健康で長生きできると

考えられています。