給食室より

2021年3月の記事一覧

しめくくり

 ⁑3月22日(月)の給食⁑

 ・ごはん

 ・牛乳

 ・豚肉の角煮

 ・根菜ごま汁

 ・和風サラダ

                  ・清見オレンジ

 

 今日は、一汁二菜+果物+牛乳と、豪華な給食でした。

一年を振り返ると、分散登校で始まり、休校、分散登校で再開、

夏休みの短縮など、今までに経験したことのない学校生活だったと

思います。そんな一年を、給食時間に今の仲間と、ゆっくり

振り返ることができたでしょうか?

 豚肉の角煮は、脂身の少ない豚もも肉で作りました。赤身が

多い部分なので、しっとりした角煮ではありませんでしたが、

圧力鍋のような回転釜で煮込んだもも肉はやわらかく、口の中で

ほろほろとほころびました。

つるんとしているのは、玉こんにゃくです。白い玉こんにゃくを

使ったので、明るい角煮になりました。

肉と玉こんにゃくを砂糖でさっと煮ましたが、最後は

はちみつを加えてことこと煮ました。はちみつは、パンや

ヨーグルトにかけるだけでなく、煮込み料理に使うとやわらかく

仕上げることができますよ。

 果肉がジューシーな清見オレンジは、愛媛県産でした。

この頃は新しい種類の柑橘が出回っていますね。新しいものにも

挑戦してみてください。きっと、新しい出会いがありますよ。

      

よく食べるようになりました

 ⁑3月19日(金)の給食⁑

 ・えび玉丼(麦ごはん)

 ・牛乳

 ・大豆と木の実の甘辛揚げ

 ・ピリ辛漬け

 ・いちご

 

 今日の主食はどんぶりです。どんぶりは早食いを助長するような

メニューなので、給食では早食いにブレーキがかかるような献立を

組み合わせるようにしています。

 最初の頃は残りが目立った噛み応えのある献立も、最近は残りが

減りました。この「大豆と木の実の甘辛揚げ」もそんな献立の一つ

です。食生活アンケートを見ても、早食いを気にしている家庭が

多くあることがわかりました。ゆっくり噛んで食べるように声を

かけたり、豆やナッツ、骨も食べる小魚などを食卓に登場させたり

してください。

 予定献立表にはありませんでしたが、いちごを提供しました。

小魚などを組み合わせると、

海藻をお食べ!

 ⁑3月18日(木)の給食⁑

 ・ごはん

 ・牛乳

 ・ヤンニョムチキン

 ・わかめスープ

 ・五目中華サラダ

 

 今日の主菜(メインのおかず)は、ヘルシーな鶏むね肉で作った

韓国料理「ヤンニョムチキン」です。韓国のジャンクフードと言われる

ヤンニョムチキンは、片栗粉をまぶして揚げた鶏肉にコチジャンや

ケチャップで作ったたれを絡めて作ります。今日は一人1切れずつに

したので、ソースのようにかけました。

 鶏もも肉を使うとやわらかな揚げ鶏になりますが、むね肉やささみを

使うと脂の量を抑えることができます。片栗粉をまぶして、揚げずに

湯通しした鶏肉を使えばもっと脂を抑えることができますが、

香ばしさは揚げ調理にはかないませんね。

 わかめスープのわかめは、徳島県の鳴門海峡で育ったものを

使っています。わかめはこれからが旬になってくるので、ぜひ

生わかめをサラダやスープで食べてほしいです。でも、手間を

考えると乾燥わかめを使う方がとってもらくです。出来上がった

みそ汁をよそい、ぱらぱらとふりかけのように乾燥わかめを加えて、

少し待つだけでわかめ入りみそ汁を食べることができます。また、

水で戻す時間も短時間なので、サラダにする場合も、思い立ったら

すぐに作ることができます。おいしさと手軽さを天秤にかけ、

ゆとりのある時と忙しい時のわかめを使い分けてみましょう。

 

米粉を使って

 ⁑3月16日(火)の給食⁑

 ・春野菜のクリームスパゲッティ

 ・牛乳

 ・スティックおさつ

 ・フルーツヨーグルト

 

 春の野菜、と言われて何を思い浮かべますか?つくし、なのはな、

うど、たらの芽、新玉ねぎ、竹の子、春キャベツ、、 この頃は

冷凍品やレトルト品もあるので、わりと季節を選ばず食材を手に

入れることができますが、四季がある日本ならではの、「旬」を

追いかけて食べ物を選ぶのも楽しいです。

 今日は、春野菜のキャベツ、竹の子、菜花、牛乳、米粉を使って、

パスタソースを作りました。米粉のホワイトソースはまろやかなので、

なばなや竹の子の独特な香りを引き立ててくれるようでした。また、

油で炒めず水溶きで使うので、脂の摂取量を抑えることができますよ。

予定献立表にはありませんでしたが、パルメザンチーズとスキムミルクを

加えたので、味の深みとカルシウムが増えました。

 スティックおさつは、さつま芋をに手でつまみやすい拍子木切りに

して、そのまま揚げ(素揚げ)て作りました。さつま芋の甘さを

引き立てるために、雀の涙ほどの塩をふりました。

 今日のフルーツヨーグルトの果物は、りんご、もも、パインでした。

食生活アンケートに、朝食にヨーグルトを食べる児童生徒が多くことを

知りました。ヨーグルトに入れたい果物があれば、お知らせください。

お待ちしています! 

 

 

そぼろの正体は

 ⁑3月15日(月)の給食⁑

 ・ごはん

 ・牛乳

 ・生揚げのカレー煮

 ・ヘルシーそぼろ

 ・ひじきのごま風味

                  ・瀬戸内レモンゼリー

 

  今日は大豆製品を多く使いました。カレー煮の生揚げと、そぼろの

高野豆腐です。

 生揚げ(厚揚げ)は、和食や中華で使うのが王道ですが、カレー味で

煮てもおいしくいただけます。味付けは、カレールゥにしょうゆという

優れた調味料を加えることにより、生揚げとカレーがぐっと力強く

手を結びます。カレーが少し残ったら、生揚げとしょうゆを加えて

リメイクするのよよいですね!

  高野豆腐のそぼろを食べて、びっくりしてむせる児童もいれば、

気に入って箸を懸命に動かす児童もいました。生姜、しょうゆ、砂糖、

みりんで作る後味さっぱりのそぼろは、ミキサーがあれば簡単に

作ることができます。

 瀬戸内海でとれたレモン果汁を使ったゼリーは、すっぱいレモンと

はちみつのやさしいあまさが口の中に広がりました。エネルギーが

40カロリー、ビタミンCが6㎎、食物繊維が0.2g、追加されました。

東北の料理

 ⁑3月11日(木)の給食⁑

 ・ごはん

 ・牛乳

 ・さんまのみぞれ煮

 ・せんべい汁

 ・くるみ和え

                  ・手作りりんごゼリー

 

 10年前の今日、大きな地震と津波が東北地方と関東地方を

襲いました。今日の給食は、被害の大きかった岩手県を意識して

います。

 さんまのみぞれ煮を作った工場は、震災で大きな損失を被り

ましたが、復活を遂げたそうです。骨までやわらかくなる釜で煮た

さんまは、魚臭さを消す大根おろしや生姜と子どもたちが食べやすい

甘めの味付けでした。あの大惨事から立ち上がり、骨を心配せずに

食べられる魚を提供することができるとは、働く人も食べる人も

感慨ひとしおです。一口ずつかみしめていただきました。

 明日は高等部の卒業式です。社会に出ると、これまで経験していない

ような出来事もあると思いますが、しっかりかみしめてごはんを食べ、

よく寝て、からだを一番に過ごしてください。

発芽だいずを使って

 ⁑3月10日(水)の給食⁑

 ・発芽ビーンズピラフ

 ・牛乳

 ・根菜スープ

 ・アーモンドサラダ

 ・ヨーグルト(いちご)

 

 主食と主菜を兼ねたピラフはカレー味で、大豆、鶏肉、玉ねぎなどを

使って作りました。少し前に、「発芽させると栄養が高まる」ことが

わかり、発芽玄米が注目を浴びたことがあります。今日のピラフに

使った大豆は一見普通の大豆ですが、発芽させてあるので、たんぱく質の

成分であるグルタミン酸(うま味成分の一つ)や必須アミノ酸

(体に必要だが体内で作ることができないアミノ酸)が増えています。

黒っぽい豆も赤っぽい豆も全部大豆で、色を楽しみながら食べる様子も

見られました。

 アーモンドサラダにはキャベツがたっぷり入っています。食物繊維や

ビタミンが多いキャベツは、胃腸の調子も整えてくれます。やわらかくて

甘い春キャベツ、サラダに、スープに、みそ汁に、活躍させてください。

卒業生リクエスト給食第9段!

 ⁑3月9日(火)の給食⁑

 ・ピザトースト

 ・飲むヨーグルト

 ・コンソメスープ

 ・マカロニサラダ

 ・セレクトデザート

                 〈いちごクレープ/チョコクレープ〉

 

 卒業生によるリクエスト給食のフィナーレを飾ったのは、

小学部6年1組のメニューでした。主食と主菜(ピザトースト)、

副菜のスープとサラダはすんなり決まったようですが、デザートは

いちご派とチョコ派に分かれてまとまらなかったそうです。そこで、

切り札の「セレクト」を使わせていただき、6年1組も全校児童生徒も

円満解決することができました。

  「今日の給食はジャンクフードですか?」と聞かれ、返答に詰まり

ました。確かに和食ではないし、脂質が高めで洋風ですが、できる限り

工夫して、からだによい給食にしました。

 工夫その1は、チーズをたっぷり使うと脂質が増えるので、牛乳を

飲むヨーグルトに変更しました。ピザに使ったフランクフルトも、

脂質が少ない商品を選びました。

 工夫その2は、主食がパンなのでそもそも塩分が多くなりますが、

ピザソースというしょっぱい味付けなので、さらに塩分が増えます。

そこで、サラダは鶏むね肉を使って塩分を抑えました。マカロニサラダ

といえば、ハムを思い浮かべると思います。ハムは加工肉なので、

塩や香辛料を加えて作ります。全体のバランスを考えて、今日は

サラダのハムを鶏むね肉に変えました。

 それぞれ個別に、からだの課題があると思います。体重増や血液の

値が芳しくない方は、上に挙げたような脂質と塩分の調節方法を

参考にして、食事を摂ってください。

シンプルに

 ⁑3月8日(月)の給食⁑

 ・ごはん

 ・牛乳

 ・肉豆腐

 ・根菜ごまじゃが

 ・キウイフルーツ

 

 今日は、豆腐をたっぷり使った和食が主菜の給食でした。

 和食は、第6の味ともいわれる「うま味」を生かした料理です。

だしをしっかりときかせ、使う調味料は砂糖、しょうゆ、塩、酒、

みりんなど片手で足りるほどで仕上げることができます。

すき焼き風の肉豆腐は、煮干しだしをとり、砂糖、みりん、

しょうゆで、根菜ごまじゃがは薄口しょうゆで味を調えています。

ソースや味付けを楽しむ諸外国の料理に比べ、日本の料理は素材の

味を引き出す味付けが多いですね。今日の肉豆腐は、豆腐やねぎや

豚肉の味が、だしとしょうゆと砂糖で調和がとれていました。

根菜ごまじゃがは、れんこんとごぼうの味をじゃがいもが

消さないように、色も茶色くならないように、薄口しょうゆの

香ばしい味とじゃことごま油が調和をとっていました。

 今日のキウイフルーツも、お隣の蓮田市で生産されたものです。

皮まで食べても安心ですね。これからも地元の食材を給食で使って

いきたいので、情報がありましたら本校までお知らせください。

 

 

ふんわりカレーパン

 ⁑3月5日(金)の給食⁑

 ・焼きカレーパン

 ・牛乳

 ・じゃがいものスープ煮

 ・ビーンズサラダ

 

 今日の主食+主菜は、焼いて作ったカレーパンでした。丸いパンに

切れ目を入れて、カレーパンの具を作って中に挟み、溶き卵をパンの

上に塗って、カレー粉と混ぜたパン粉をぎゅっとつけて、パン粉に

焼き色がつくまで焼きました。

 揚げたカレーパンは、油をたくさん摂ってしまうので、食べない

ようにしている人もいると思います。今日提供した焼きカレーパンは、

パンのふんわり感も残るからだにやさしいパンでした。

 昨日は、新じゃががおいしいですよとお知らせしましたが、葉が

やわらかな春キャベツも出始めています。今日のスープ煮にキャベツを

たくさん入れました。塩加減を念入りに見て、キャベツの甘さが

引き立つところで止めました。胃や腸の働きを助けるキャベツは、

サラダにもスープにも使えます。キャベツを一玉買って、料理しましょう!